リゾート・マンションが未曾有の売れゆきを示し、これが首都圏に近いリゾート地の地価を引きあげました。
19889年に全国で発売されたリゾート・マンションの戸数は過去最高の1万2583戸。
88年実績(1万1564戸)比8.8%増でした。
県別では、熱海や伊豆半島などリゾート地の多い静岡県が同74%増の3184でトップ。
湯沢町、塩沢町などのある新潟県のほか、山梨県、神奈川県、群馬県の5県で1000戸以上供給されました。
89年発売されたリゾート・マンションの年末時点の契約率は平均で86.8%で、「2、3ヵ月かければ、ほぼ完売する状態」といいます。
90年はさらにふえ、1万4000~1万6000戸の発売が見込まれていました。
平均単価は3922万円で前年の2854万円に比べて37%もの大幅アップとなりました。
88年上期と89年上期とをくらべると、建設戸数が倍増するとともに価格の急激な高騰がみてとれます。
1億円以上のマンションが6戸から一足とびに269戸となり、8000万から1億円のそれも13戸から139戸にふえています。
月額50~80万円もの管理費を要するグレードの高い物件は希少性をかわれ、投機的な発想からコスト計算抜きで資産家や企業に結構売れるのです。
熱海では日本庭園と茶室を備えた3億4000万円のマンションが売れました。
箱根の強羅では建築規制の厳しさを売り物にして、「これが最後」をキャッチ・フレーズに、22棟ものマンションが建築されていました。
即日完売が多く、私が訪れたモデル・ルームの売却物件想には、売却済みの赤いバラがぎっしり飾られ、商談中の黄色いバラがポツポツと隙間をうめていました。
商談は即決が多く、金余りを実感させられました。